もちろん、すぐに融資を引けるわけではありません。金融機関の側に立って考えてみたらすぐに分かります。
目の前にいる相手、すなわち私は、アパートローンの融資を得ただけの単なるサラリーマン。「素人がちゃんと経営できるのか」という感覚だったでしょう。
だからこそ、何度も会ってもらって、こういう形で、利益が出ていますよ。空室を埋めてきましたよとアピールして、担当者に、「ちゃんとやっているんだな」と理解してもらう必要があるのです。
信用を得るには、それなりの時間と労力が必要です。一度、融資を断られたからといって、嘆いていても仕方がありません。
今回は断られたけど、次の機会で融資を認めてもらえればいい。
私の場合は、融資を断られた後、決まって担当者に特別なレポートを送っていました。私はこういう方法で、黒字経営をしてきた。空室を埋めてきた。今回はご縁がありませんでしたが、次回、良い物件が出てきたら、ぜひ融資をご検討いただけないか。そういう趣旨のレポートです。
既に話したことであっても構わない。改めて自分の強みを分かりやすく、簡潔にまとめて、少しでも心証を良くすることが狙いです。私の場合は、写真を使ったリノベーションの実例なども載せていました。
実際に効果は大きなものがありました。レポートをお送りして数カ月後に改めて融資をお願いにいくと、10日ぐらいで融資を決定してくれた金融機関もありました。