知らないと損する「重要事項説明書」の基本

2018年03月13日

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  • 契約後のトラブルを防ぐために必ず確認が必要とされる「重要事項説明書」。昨今はネットで各種申請をし慣れている人が多いので、チェックがおざなりになりがちですが、大金が動く契約になりますので、ポイントを知って入念に確認しなければなりません。

    ここでは、「重要事項説明書」の基本について解説します。

  • 重要事項説明書とは?

  • 重要事項説明書とは、対象物件や取引条件など、契約に関する重要な情報を記載した書類を指します。重要事項説明書は、交付されるだけでなく、口頭で記載内容の説明を受けなければならないと宅地建物取引業法で決められています。

    通常、契約時に売り主・買い主の双方がそろった状態で、書面を見ながら業者の担当者(宅地建物取引主任者)が説明することになりますが、不動産に関する専門的な記述があったり、難しい内容や分かりにくい表現などがあったりします。

    そのため、初めて不動産を買う人にとっては、「よくわからない」と聞き流しがちです。
    しかし、重要事項説明書の内容をきちんと把握できていないと、後からトラブルになったときも、業者に「説明はきちんとしましたよね?」「書面で交付したとおりです」と言い切られてしまいます。

    不動産業界には、悪徳業者もいます。契約が終わったら「あとは自己責任ですから」と逃げられないためにも、しっかり理解をする必要があります。

  • 重要事項説明書には何が書かれているのか?

  • 重要事項説明書に記載されている内容は、「取引しようとしている物件そのものに関する事項」と「取引条件に関する事項」の2つに大別され、それぞれ宅地建物取引業法によって説明すべき事項が細かく規定されています。

    「取引しようとしている物件そのものに関する事項」は、物件の所在地や面積、登記簿に記録された事項、私道に関する事項などが挙げられます。

    「取引条件に関する事項」は、売買代金をはじめ、手付金や違約金に関する事項、固定資産税の精算や敷金の引き継ぎ、前家賃の受け渡しなど決済にあたっての金額の詳細、契約の解除に関する事項、瑕疵担保責任の履行に関する事項などが挙げられます。

  • 重要事項説明書のチェックポイント

  • 1 重要事項説明をする人が宅建取得者かどうか
    重要事項説明の際は、宅建の免許証の提示が義務付けられています。 悪徳業者だと、宅建取得者ではない営業マンが説明をしているケースもあるので注意が必要です。

    2 リスクについての説明・記載があるか
    よくあるのが「長期一括借り上げ」を契約した人が、2年ごとに家賃を見直すことを知らされておらず、購入後に後悔するケースです。一部の業者は、自分たちが不利になることを説明したがらないものなので、「本当にその契約通り進むのか?」という視点は常に持ち続ける必要があるでしょう。

    3 契約解除の仕方を説明してくれるか
    本来であれば契約後から物件の引き渡しまでは解約の権利があるのですが、2と同様、契約解除の話を業者はしたがりません。なので、そこをしっかり話してくれるかどうかが信頼できる業者かを見極める最終ポイントともいえるでしょう。

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