サラリーマンを続けていると「このままでいいのだろうか?」と、漠然とした不安に襲われることもあると思います。
新しいことを始めようと思っても、面倒に感じてしまい、結局踏み出すことができなかったと言う経験はありませんか?
少ない時間でも新しいことにチャレンジしたいという方にお勧めしたいのが、不動産投資です。
「投資なんて難しそう」とか「失敗したらどうしよう」という不安をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、きちんとした事業計画を立てれば、成功をつかむことも可能です。
実際にサラリーマンのなかには、会社勤務を続けながら、年収以上の家賃収入を得ている方もいらっしゃいます。
株やFXよりも時間的制約が少なく、会社勤務の経験があれば有利な条件のローンも引き出しやすいので、忙しいサラリーマンの皆さんでも比較的スタートしやすい投資方法と言えるでしょう。
今回は「会社で出世できずに悩んでいる」「いつ解雇されるかわからず将来が心配だ」と頭を抱えている「窓際族」の皆さんのために、サラリーマンの経験が生かせる不動産投資の方法を紹介します。
仕事以外のことをする時間的な余裕はないという方もいらっしゃると思いますが、不動産投資は少ない時間でも成功の可能性があります。
不動産投資には、オーナーが絶対にやらなければいけない仕事があまりありません。
オーナーのメーン業務は入居者を見つけることですが、満室になれば新規入居者を見つける必要もなくなります。入居者からの問い合わせも、管理会社などに委託することが可能なので、工夫次第では入金レポートのチェックだけにすることもできます。
FXや株式などの投資をすると、相場の状況を見ていない場面も多く、会社での業務時間内に起こる価格変動にすべて対応できるとは限りません。
管理人の仕事を委託できる仕組みが整った不動産投資は、サラリーマン向けの投資といえるでしょう。
不動産を購入する際には、頭金として最低でも300万円の自己資金が必要だと言われています。
しかし、物件購入後にもリフォームや修繕などの不測の事態に対応する可能性もあり、できる限り多くの資金を手元に残しておきたい方もいらっしゃるのでは?
頭金が多ければ、後の支払いが楽になると一般的に言われていますが、こうした場合には、一般的に言われている「頭金300万円」や「頭金は購入額の3割」という基準に必要以上に縛られる必要はありません。
高額なローンや、フルローンでの物件購入は金融機関の審査が厳しい傾向にありますが、長期間会社に勤務している場合には、比較的審査が通りやすい傾向にあります。
少額投資やフルローン投資は、勤務歴などによる信用により銀行からの低金利での高額融資を受けやすいサラリーマン向けの投資といえるでしょう。
少額投資で大きな利益を得ることを「レバレッジ」と呼びますが、株式は証拠金※の3倍まで、FXは個人で行う場合には25倍までという制限が決められていますが、不動産には融資割合の上限が法律で定められていません。そのため条件が整えば自己資金ゼロで物件を購入し、収益をすることが可能になります。
(※「証拠金」とは、取引を行う際に顧客が証券会社などに収めなければならない現金や有価証券のことを指します)
少額の自己資金で投資を成功させるためには、安定したローン返済や、資金運用ができる物件を選ばなければなりません。そのため一等地にある新築のワンルームマンションよりも、空室が出た時の収益面でのリスクが少ない物件の一棟購入がお勧めです。
例えばワンルームマンションが空室になった場合、家賃収入はゼロになりますが、10室の物件のうち1室が空室であったとしても、9室分の家賃収入は手元に入ってきます。
一見、高額そうに見える物件の1棟購入ですが、中古物件であれば、新築ワンルームマンションと同価格帯の3000万円程度でも物件を購入することができるので、価格的な負担もさほど変わりません。
もし、都心の物件が高額で手が出ない場合には、地方にも視野を広げて不動産を探されてみると良いでしょう。
場所 | 価格 | 上昇率 |
---|---|---|
宮城県仙台市太白区 | 7万8370円/m2 | 7.18% |
神奈川県横浜市西区 | 99万5657円/m2 | 5.45% |
愛知県名古屋市中村区 | 112万6627円/m2 | 12.56% |
京都府京都市中京区 | 68万5750円/m2 | 7.18% |
大阪府大阪市北区 | 165万7040円/m2 | 7.82% |
広島県広島市中区 | 55万8112円/m2 | 4.82% |
福岡県福岡市中央区 | 73万5929円/m2 | 5.60% |
国土交通省調べ 2015年 地価公示価格より抜粋
地方であれば、主要ターミナル駅からの好アクセスといった入居希望者を見つけやすい条件が揃った物件が、首都圏よりもお手頃な価格で購入しやすい傾向にあります。
上記の表のように再開発エリアなどを中心に地価が上昇しているエリアもあるので、物件をきちんと見極めれば、都心での不動産よりも少額で、安定した家賃収入を得ることが可能になります。
頭金が少額のローンを組むと、物件購入費用を賄う安定した家賃収入が重要になります。全国各地にある家賃収入が安定して入りやすい物件を探してみると良いでしょう。
サラリーマン生活はうまくいくことばかりではありません。思うように出世できない、年収が上がらないといった予想外の事態にお悩みの方も多いのではないでしょうか?
将来への漠然とした不安にお悩みでしたら、不動産の1棟購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
委託制度が充実し、最小限の時間でも収益でき、勤務年数に応じた低金利のローンが組みやすい傾向にある不動産投資は、真面目に働いてきたサラリーマンの皆さんにお勧めの投資と言えます。
もし、「何かチャレンジしたいけれど時間がない」という方や、将来への不安を抱えている方は、この機会に物件1棟購入による不動産投資を検討されてみてはいかがでしょうか。
参考:
・会社に勤めながら資産を作る不動産投資入門 志村義明 日本実業出版社
・プロだけが知っている中古住宅の選び方・買い方 高橋正典 朝日新聞出版