新築の一棟アパート・マンションを購入すると、オーナーに物件名を決める権限が与えられます(中古でもタイミングが合えば可能です)。物件のネーミングは入居候補者の印象を大きく左右します。
ここでは、押さえておきたいネーミングのポイントを解説しましょう。
入居候補者にとって、物件名は入居を決める重要な要素の一つです。実際に住み続けることになったら、住所を書類に記入したり、口頭で伝えたりするからです。あまり長すぎたり、覚えづらい複雑なネーミングだったりすると、敬遠される可能性もありますので注意しましょう。
学生が多いエリア、高齢者が多いエリア、サラリーマンが多いエリアなど、地域や周辺の賃貸状況を鑑みたネーミングを意識しましょう。学生(特に女学生)が多い場合は、フランス語などを使った煌びやかな名前が好まれるかもしれませんし、高齢者が多い場合は、シンプルで馴染みのある名前が好まれるかもしれません。いずれにせよ、ターゲットを意識した名前を心がけましょう。
麻布、六本木、自由が丘など、そのエリア自体にブランド力がある場合、その地名を生かすのも一手です。ただ、「○○大学」など施設名に依存していると、その施設が万が一移転した場合に変更しなければならないリスクがあります。
かつての日本のアパート・マンションでは、「○○荘」「○○コーポ」などの名前がよく使われていました。最近は外国語をうまく組み合わせたり、造語にしたりなど多種多様になっています。ここでは、どのようなものがあるのか一部ご紹介しましょう。
【アーバンライフ】都市生活(英)
【インペリアル】優秀な(英)
【エクレール】閃光(仏)
【オリエンタル】上質の(英)
【カーサ】家(伊)
【クレール】明るい・澄んだ(英)
【コリーヌ】丘(仏)
【サニーコート】陽当たりの良い家(英)
【サニーヒル】陽の当たる丘(英)
【シャトレー】古城(仏)
【ドミール】住居(仏)
【パラッツオ】館、大邸宅(伊)
【フォンテーヌ】泉(仏)
【プラザ】大広場(英)
【プレミア】第一の(英)
【リベルテ】自由の意(仏)
【ルミエール】光(仏)
なお、物件ネーミングで使えそうな外国語は、以下のサイトが参考になります。
URL: https://sites.google.com/site/cfnettsukongshiyilandongjing2/
ポイント4と若干重複しますが、女性ウケするネーミングは(過度になりすぎなければ)、評価が低くなることはまずありません。高級感が出る言葉、自然や季節を連想させる言葉などをアレンジするといいでしょう。
地主の方が建てた物件だと、名字や名前が入っていることがありますが、一部の入居者には悪印象を与えかねないので、避けたほうがいいでしょう。