国土交通省が発表した2015年11月の不動産価格指数のうち、マンション指数(全国)は123.5 で、前年同月比の8.1%増、33か月連続でプラスになりました。
好調な不動産業界のニュースに触れ、新規投資物件のご購入を検討されている方も多いのではないでしょうか?
しかし「いい物件があれば投資してみたい」と考えているものの、高値安定傾向に拍車がかかっている都心の不動産には手が出せず、結局購入には至っていないというご経験はございませんか?
こんなお悩みを抱えている方にお勧めしたいのが、価格が抑えめでも、都心以上の地価上昇率(2015年前半は2.6%増、後半は4.3%増)を見せる地方中枢都市の不動産です。
エリア別 | 地価公示価格(m2) | 上昇率 |
---|---|---|
福岡県平均 | 11万8000円 | 3.20% |
福岡市中央区平均 | 67万5000円 | 37.87% |
天神駅周辺エリア | 698万0円 | 12.04% |
今回は、全体的に顕著な上昇傾向にある地方中枢都市の中でも、人口増加率が全国1位、起業家支援なども盛んな福岡県で、中古マンションを購入するための5つの法則をご紹介します。
もし「少額で不動産投資を始めてみたいけれど、土地勘のないエリアを購入するのは怖い」とお考えの方は、ぜひご参考にされてみてはいかがでしょうか?
福岡市は、韓国や中国といったアジア方面に近いという立地を生かし、古くから大陸文化の受け入れ先として栄えてきました。
福岡市経済観光局推進課の調べによると、福岡空港と博多港から入国した外国人の数は、前年比33.0%増の 120 万人(2015年)で、3年連続で過去最高記録を更新しています。
直行便就航都市への積極的な観光プロモーションや、中国人富裕層に向けた免税店の整備なども引き続き進められており、今後もさらなる発展の可能性を秘めたエリアと言えるでしょう。
福岡市の魅力は、世界的にも類を見ないほどの好アクセスです。福岡の代表的な繁華街の天神までは、空港から約10分。
羽田空港(新宿まで33分)や伊丹空港(梅田まで約30分)などよりも、利便性は高いと言えるでしょう。
このような好アクセスもあり、雑誌「Asia Week」の「アジアで最も生活しやすい都市ランキング」で過去3回も1位に輝いています。
(1997年、1999年、2000年)
ランキングを押し上げているのは、交通アクセスだけではなく、質の高い食文化や免税店整備によるショッピングのしやすさ、さらにはwi-fi環境の整備といった魅力的な街づくりを行っていることが理由です。
そして近年では、経済特区に指定され、さらなる経済成長が見込まれるポテンシャルも高く評価されています。
経済特区に指定されている福岡市は、住み良い環境や起業に向けたサポート体制が充実し、企業や若者にとっても魅力的なエリアです。
ここでは、他の都市よりも福岡が優れているポイントをご紹介します。今後の不動産投資の参考にされてみてはいかがでしょうか?
福岡市長の高島宗一郎氏は「世界で最もビジネスしやすい環境を目指す」と方針を明らかにしていましたが、これを後押しする経済特区の法人税の減税が、国会でも議論されています。
政府は、経済特区の法人税を20%削減する方向で調整を進めており、これが導入されると、福岡に拠点を置く企業が、さらに増える可能性もあります。
現在、外国人が日本国内で起業するには、在留資格の取得や資金面などの高いハードルが課されています。
しかし福岡市では、スタートアップビザ制度を開始。要件が整っていない場合であっても、事業計画の提出や福岡市の確認といった簡単な手続きで起業ができるようになりました。
併せて起業支援制度も充実させており、日本人はもちろん、外国人起業家にとってもビジネスをしやすい環境が整備されています。
2015年の国勢調査の結果によると、福岡市の人口は2010年から約7万人増加し、約154万人。
約153万人の神戸市を抜いて、全国5位の政令都市になりました。
主な原因は九州他県からの移住によるもので、学生数は京都市に次ぎ政令市第2位。若者に選ばれている街と言っても過言ではないでしょう。
地方都市の中には、高齢化や人口減少に悩む街もありますが、福岡市ではこれらは心配無用と言えるでしょう。
2016年の福岡県の商業地における地価上昇率は3.2%増(11.8万円 /㎡)で、連続成長を見せました。
福岡市で最も地価が上昇したのは中央区(6.21%増)で、地価上昇エリアは、全体的に福岡市営地下鉄沿線の周辺に集中しています。
ポイント別に見ると、福岡の代表的な繁華街である天神周辺エリアでは、最大で前年から12.04%の上昇を見せました。
この地価上昇の背景にあるのは、天神エリア周辺の再開発で、2020年頃まで工事が行われる予定となっています。
このエリアは、建築基準法の高さ制限などが緩めに設定されており、通常空港周辺では建築するのが難しい高層ビルも建設できる場合があります。企業や若者が集い、再開発も進む福岡周辺では、安定した入居率での物件運営がしやすいエリアと言えるでしょう。
現在、再開発が盛んに行われている福岡市。しかし、まだこれから工事が行われるエリアもあり、土地価格にも大きな影響を与えそうです。
ここでは天神エリア以外の再開発が予定されているエリアをご紹介します。今後、不動産投資をする際の参考にされてみてはいかがでしょうか?
福岡ソフトバンクホークスの本拠地としてもお馴染み、ヤフオクドームに隣接する「ホークスタウン」は2016年3月に営業を終了、新規の商業施設として再開発される予定になっています。
年 | 地価公示価格(m2) | 上昇率 |
---|---|---|
1987 | 22万1133円 | 23.19% |
1988 | 30万4866円 | 37.87% |
1989 | 35万8273円 | 17.52% |
1990 | 42万6933円 | 19.16% |
1991 | 44万5925円 | 4.45% |
1980年代後半には大幅な地価上昇が見られたこともあり、今後行われる再開発でも、地価変動が予想されるエリアです。
九州大学箱崎キャンパスの跡地では、2018年の伊都キャンパスへの移転完了に伴い、再開発が行われる予定になっています。
代表的なものとしてはJR鹿児島線の箱崎駅、千早駅間に新駅設置計画です。キャンパス跡地に設置される方向で計画は進められており、もし完成した場合には、さらなる利便性の向上に繋がります。
周辺には地下鉄箱崎線の駅や、福岡都市高速道路の入り口もあり、地価の変動が起こりうるエリアと言えるでしょう。
不動産価格が高騰している現在。投資をしようと思っても、なかなかお手頃価格の物件を見つけられないとお悩みの方も多いのでは?
150万人以上の人口がありながら、行政の積極的な施策によって企業や若年層の流入も進む福岡市は、都心よりも低価格で効率的な不動産投資ができるエリアと言えるのではないでしょうか。
もし、投資用の物件を購入したいとお考えの方は、都心よりも少額で購入できる福岡市の再開発予定エリアにある中古物件の購入を検討されてみてはいかがでしょう?の方は、都心よりも少額で購入できる福岡市の再開発予定エリアにある中古物件の購入を検討されてみてはいかがでしょう?