近年は「格安物件を購入してリノベーションし、高い利回りで運用する」投資も人気を博しています。
では、実際に費用を抑えたリノベーションを検討する際、どこから着手すべきなのでしょうか。
リノベーションとは、中古で仕入れた建物に修理や改造をして価値を上げることです。一方リフォームとは、老朽化した住宅や設備を「元の状態に戻す」というニュアンスが近いです。
最近流行りのリノベーション投資とは、築古物件をリノベートすることで物件評価価格や家賃を上昇させ、投資効率を上昇させるというものです。
「女性の評価を得るものは売れる」というのは、多くの業界のマーケティングで言われることですが、不動産賃貸業で考えるときも例外ではありません。女性目線でリノベーションをすることで、女性だけでなく男性からも高評価を獲得できることでしょう。
では、「女性目線でのリノベーション」とは具体的にはどういうことでしょうか?
・外装を工夫する
これまで建てられた物件の大半は、外壁の色がブルー系、ブラウン系などの落ち着いた印象のものが占めていました。ですが、女性目線で工夫するなら暖色系にしたり、庭に芝生や季節の花を植えたりしてもいいでしょう。単身女性はもちろん、同棲カップルや夫婦に対してもアプローチできるはずです。こうした工夫によって、入居募集のときの反応はよくなるでしょうし、既存入居者の定着率も上げることができます。
・水回りを意識する
できるだけコストを抑えてリノベーションをするためには、どうすべきか?
この場合も女性目線で考えるようにしましょう。
まずリノベーションを行う際には、使えるコストを逆算し、必ず優先順位をつけて行う必要があります。
このとき何よりも優先すべきなのは、痛んでいる箇所です。特に目がつきやすい痛みは、入居候補者に悪いイメージを与えてしまうので、優先的に交換・修理してください。
次に優先すべきなのは、水回りです。特に女性の評価を得るには、ここにコストをかけるべきです。優先順位としては、①洗面台、②キッチン、③お風呂の順がいいでしょう。
どれも大事であることは間違いないのですが、洗面台は美容用品を置いたりメイクをしたり、“美”に関わるところですので、清潔かつ広々とした空間が望まれます。次に、食べ物を扱うキッチン、最後にはリラックスするためのお風呂となります。
女性は一般的に男性より水回りで過ごす時間が長いため、汚れは男性の想像以上のイメージダウンにつながります。 ここを新調するだけでも入居率がグンと上がる可能性もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、物件の強みだと思ったところは、写真に撮って物件写真として追加してみてください。「かわいいな!」「オシャレだな!」という印象を持ってもらうことで、内覧数と成約率は大きく上昇するでしょう。