同じように不動産投資をしている人でも、トラブルを乗り越えて大きく儲けることができる成功者と、小さなトラブルにつまずいてしまったり、悪条件でスタートしてしまったりする失敗者がいます。その違いはなんなのでしょうか?
ここでは不動産投資で成功しているオーナーの共通点を紹介します。
「不動産投資は、株やFXとは違ってスピード感のある決断が求められない」と思っている人がいますが、それは大きな間違いです。不動産投資も他の投資同様、素早く決断することが勝負を左右します。
たとえば、物件探しのとき。せっかく良い条件の物件を紹介してもらったのに、「もっとよく調べてみないとわからない」「数日考えさせてほしい」などと決断を遅らせる人はたくさんいます。
しかし、優良物件というのは、数十分(場合によっては数分)で売れてしまうものです。最近は新規投資家の参入が激化し、物件の奪い合いが続いているので、少しの躊躇によって先を越されてしまうのです。
もちろん、「勧められた物件は、すぐに買う決断をしなければいけない」ということではありません。買わなくてもいいのです。ただし、なぜその物件を買わないのかという理由を明示しなければなりません。
物件を案内している不動産会社の担当者は、あなたの希望をヒアリングし、かつ融資が組める範囲内で最良の物件を紹介しています。それが「買いたい」と思う物件でないということは、そもそも事前の打ち合わせで共有した内容に齟齬があるということです。
もしあなたが特に理由もなく「なんとなくまだ決断できない」という素振りを見せたら、担当者も「この人は買うつもりがないのかな」と思ってしまいます。そうなったら、優良物件を優先的に紹介してもらえなくなってしまいます。ですので、自分の求める物件をきちんと共有したうえで、物件を提案されたらスピード感を持って決断する力が求められるのです。
不動産投資で成功している人は、不動産会社の担当者から優良物件を紹介してもらうために、自分が目指しているゴールや購入したい物件像をうまく言語化して伝えることができています。つまり、コミュニケーション能力が高いのです。
また、メールのレスポンスが早い、書類の用意も先んじて行うなどの特徴もあります。
コミュニケーション能力は物件購入後も求められます。管理会社、リフォーム会社、場合によっては入居者や近隣住民など、さまざまなステークホルダーがいるなかで不動産経営をしなければなりません。株やFXと違い、パソコンに一人向き合っていればいいという投資ではないのです。
ただ、これは考え方によっては、「自分が初心者でも、コミュニケーション能力が高ければ、人の力を借りて勝負できる」ということになります。つまり、円滑なコミュニケーションが継続できていれば、専門的な知識や経験が必要ないとも言えるのです。